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    プン!

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    特技:キーボード早打ち(ネコパンチ風)

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2010/07/08(Thu)

あの音

ブブゼラ の音を聴くことができるのもあと少し
当初は解説の声さえ遮るあの音が邪魔に思えましたが、
最近は慣れてきて、BGMのように感じられます。

twicepix.jpg
photo by twicepix

ブブゼラの例を持ち出すまでもなく、
音に対する感覚は国や地域によって異なるもの。
「音は、見ることよりも文化的保守性が強い」*ともされるそうです。

明治初期に日本を訪れた外国人の中には、
生活音や自然の音、日本語の響き、音楽、演劇の効果音などに強い違和感をもち、
記録に残した人々がいました。

例えば『日本奥地紀行』の著者・イザベラ・バード は、
日本語の発音、特に母音の発音になじめなかったようで、
「人びとは声のかぎり高い(著者註:この場合は大きいの意味に近い)声でしゃべる。
たいていの語や音節は母音で終わるが、彼らの会話を聞いていると、
鵞鳥などが遊んでいる英国の農家の庭先のがやがやとして雑然たる騒音を思わせる」*

と記録しているそうです。

『日本人の脳-脳の働きと東西の文化』(1978年)などで、
西欧人は母音を右脳で子音を左脳で処理し、音楽を右脳で聞きハーモニーを好むのに対し、
日本人は母音も子音も音楽も左脳で聞き、音から言葉を連想する、といった論を展開した、
角田忠信氏の研究が思いこされます。

大森貝塚の発見で知られるエドワード・モース は、
「どこへ行っても、都会の町々の騒音の中に、律動的な物音があるのに気がつく。
日本の労働者は、働く時は唸ったり歌ったりするが、
その仕事が、叩いたり、棒や匙(さじ)でかき廻したり、
その他の一様の運動である時、それは音調と律動とを以て行われる。(中略)
鍛冶屋の手伝が使用する金槌は、それぞれ異なる音色を出すように出来ているので、
気持ちのよい音が連続して聞え、四人のものが間拍子(まびょうし)を取って叩くと、
それは鐘の一組が鳴っているようでもある。
労働の辛さを、気持ちのよい音か拍子で軽めるとは、面白い国民性である。」*

と記述しています。

1913年にフランス へ渡った島崎藤村も、
「巴里(パリ)の町には響きがある。東京の町には声がある。」*
と書いているそう。

また、エメ・アンベール (スイスの特命全権公使として、1863年に来日)の
「すべての大都市には独特のうめき声があって、
ロンドンでは耳を聾(ろう)する上潮の轟(とどろ)きであり、
江戸では、流れ去る波の囁(ささや)きである。
波が相次いで打ち寄せるように、各世代がつぎからつぎへと通り過ぎて行く」*

という表現には、
itn Open!”No.1の巻頭特集「水都 東京」と通じるものが感じられます。

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* 『明治の音』(内藤高/中公新書)より引用



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