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    Touko Asahina/朝比奈桐子

    Author:Touko Asahina/朝比奈桐子
    A lifelong seeker of YOGA philosophy,
    The ultimate system-builder of
    the meditation and HATHA YOGA,
    40 years experiences in teaching.
    YOGA哲学の探求者であり、
    瞑想とHATHA YOGAで構成される
    システムYOGAの開発者。
    指導歴40年。

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2018/02/02(Fri)

【Advanced Class TEXT-9】瞑想における“超越”の実態

まず、「超越」とは?
そもそもこの言葉が、もともとの日本語でないことは、おわかりでしょう。
2字の漢字熟語ですから、ヤマト言葉の概念にはない!
つまり日本人の感性に馴染まない。その概念は、
漢字という中国渡来の文字で表現した、ヨーロッパの哲学用語からきている。

もともとこの言葉は、中世哲学用語「transendenz」で「神」に関して使う言葉から、
存在とか真・善・美などの概念に拡大され、
ドイツの哲学者カントが、形而学上的な対象と、それに関する認識を
「transzendent(超越的)」と呼んだことに始まるという。
「超越」というからには、“何かを超えている”必要がある。
現象学では、意識の外にあるものを「超越」というのだそうだ。
そして実存哲学では、実存することは現存の自己を超えることであり、
それを「超越」と呼ぶ。広辞苑の記述を圧縮すると、こんな感じだ。

わかりやすく言えば、「今の自分の、感覚や観念や考え方なんかを取っ払って……
もっと単純に言えば、「脳味噌を裸にして、風呂に放り込んでグチャグチャ洗って、
“オレはこう思う”とか、“これはコウに決まってるでしょ”とか……、
当たり前(だと思っている)ことを、みーんな放り出してしまう」???
だって、自分の頭蓋骨の中に納まっている“今の自分”を放り出しちゃえば、
それ、「現存の自己を超える」ことでしょ。
ふむふむ、なーんだ簡単だ。と思いきや、これがとてもタイヘンなのだ!
だって、ヒトはそれぞれ、一番大切にかわいがって育てているのは「自己」なのだから。
その「とてもタイヘンな」コトには、古来、世界各地でとても興味がもたれ、
さまざまな技術開発がなされてきた。その1つであり、最高の技術が、瞑想法である。

ちょっと、具体的に考えてみよう。
たとえば、金メダルが予測されているオリンピック候補のスキーヤーが、
最高水準の技術を獲得していて、「金」獲得を盤石にするために瞑想をする。
これは、何万分の1かの不安が消えない「今の自己」を超えるためだ。
それは、“不安が消えない今の自己”を放り出して、自由になることである。
ヒトは、いや注意深く見ていると犬や猫も、○○○は×××だという
経験的な制約にがんじがらめになっている。たしかに、
過去から積み上げられた「知見」は有用だ。しかし、その知見にともなう
「時」間と「場」所は、「現在」・「この地」とは明らかに違うのだ。
私たちは、その違いをどれほど「有用」な範囲で認識できるだろうか?

瞑想とは、脳内の思考システムをシャッフル、デフォルトしてしまう技術だ。
そして [TEXT-3] で述べたように、新たなprojectを繰り返していく。
一般によく言われる「発想転換」を、脳の思考システム・レベルで行うのである。
★そこで問題です!
上記の脳作業は、瞑想の修練だけで、できるコトでしょうか?
答えはNO!
仕込んだ材料がなければできません!
瞑想にイレコム少なからざる人々が、「この愚」を犯して瞑想ばかりしているのです。
これは、「心を落ち着けるためにする瞑想」でも、同様です。

この問題は、次回にじっくりお話しましょう。

9684625829_75810fc758_z.jpg
Hubble Catches a Spiral in the Air Pump,
by NASA Goddard Photo and Video


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