• プロフィール

    Touko Asahina/朝比奈桐子

    Author:Touko Asahina/朝比奈桐子
    A lifelong seeker of YOGA philosophy,
    The ultimate system-builder of
    the meditation and HATHA YOGA,
    40 years experiences in teaching.
    YOGA哲学の探求者であり、
    瞑想とHATHA YOGAで構成される
    システムYOGAの開発者。
    指導歴40年。

    Twitterボタン

  • カウンター

  • FC2ブログランキング

  • QRコード

    QRコード

2013/04/08(Mon)

ミズバショウとクマ

4446964565_2de91466de.jpg
Photo by dacheket

前回はミズバショウの英名についてご紹介しましたが、
北海道や東北地方などで、それぞれ異なる呼び名も興味深いものです。

例えばヘビノマクラは、花序がヘビ の枕のようだ、というおもしろい見立て。
ベコノシタ。葉がウシの舌に似ていることから付いたようです。
ミズバショウの名の由来となったバショウ科のバショウは、温暖な地域で見られる植物。
身近な動物の名で呼ばれているのは、当然のことのように思えます。

5019081455_60b4c9e910.jpg
バショウ。Photo by MeganEHansen

そしてアイヌの人々は、ミズバショウをパラキナ(幅の広い草)とか
イソキナ(熊草)と呼んできたのだといいます。

クマ?
ミズバショウとどういう関係にあるのでしょう? まさか……

8157218508_44d46e97f5.jpg
Photo by urasimaru

そうです、食べるのです。
ミズバショウの葉や根茎にはシュウ酸カルシウムが含まれており、
ふれると皮膚炎を、食べると嘔吐や下痢、胃腸障害を起こすので
人間は食べてはいけません!
(かつて、根茎が民間薬として利用されたこともあったようですが
アルカロイドを含み、中毒症状を引き起こす可能性があるため、危険です

しかし冬眠あけのクマが、これを下剤がわりに使い
冬眠中に溜まった体内の老廃物を排出するのだと言われています。
さらに大量のクマザサを食べて、体内を浄化させるのだとか。
動物は、自然のなかで生きているのですね……


アイヌには「フワ ハエン」というクマの子守唄が伝わっていて、
内容は「ウシシキナ(ミズバショウ)に気をつけなさいね」というものです。
子グマにとっては毒の草、親グマが歌って聴かせるのでしょうか。
人間の子どもにとっても、生きていくうえでの知恵となった、かもしれません。

フワ ハエン(親グマの警戒の声)
ウシシキナ ハ オスラ(ウシシキナは棄てろ)
フワ ハエン

楽譜はこちら、採集地は北海道の日高地方です。

アイヌの人々とクマとの共生については、稿を改めましょう。
itn Open!”No.4では、アイヌの文化にふれられる施設も紹介しています
  
4-112-2.jpg


また、栄養豊富なミズバショウの種はクマの好物
唱歌「夏の思い出」に歌われている尾瀬でも、
夏から秋にかけて、クマの食痕を見かけることがあるそうです。

ミズバショウは山地の湿原・湿地に群生し、水の流れで種を運びますが
もし、山の中でひっそり咲いているところを見かけたら……
それはクマの落し物かもしれません。

4446952423_244551f7ea.jpg
Photo by dacheket


itn Open!」編集・朝比奈のブログ 「tabi tabi on tour/たびたび オン・ツアー」へもどうぞ。
「itn Open!」の開設趣意はこちらです。

クリックお願いニャン猫パンチ


Twitterボタン

スポンサーサイト
Home | Category : 季節の小話 |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback0

トラックバック ▼


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント ▼


    
Home Home | Top Top