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    プン!

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2012/09/19(Wed)

篳篥―鵜殿のヨシの音色

雅楽を耳にして、篳篥(ひちりき)の音量に驚いたことはありませんか

篳篥は竹製の本管と廬舌(ろぜつ、リード)から成り、長さは約18cm。
リード楽器であるが故、でしょうか、
ボディサイズからは想像できないほど大きな音が出ます。

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写真中央が篳篥。Photo by Fett

清少納言『枕草子』には
「篳篥はいとかしがましく、秋の虫をいはば、轡虫などの心地して、
うたてけぢかく聞かまほしからず。ましてわろく吹きたるはいとにくきに……」

とあります。

音色をクツワムシにたとえるあたりは彼女の主観によりますが、
下手に吹かれると腹立たしい、というくだりは大方の認めるところでしょう。

篳篥は音程が不安定で音域が狭く、リードの調整も難しい
楽器をコントロールするには高度な技術が要求され、
それが未熟な場合には聴くに堪えない演奏となってしまうようです。

しかし、清少納言はこう続けます。

「……臨時の祭の日、まだ御前には出でで、
もののうしろに横笛をいみじう吹きたてたる、あな、おもしろ、と聞くほどに、
なからばかりよりうち添へて吹きのぼりたるこそ、ただいみじう、
うるはし髪持たらむ人も、みな立ちあがりぬべき心地すれ。」


やはり彼女も、すばらしい演奏 にぞくぞくした経験があるのですね。

同じ指遣いでも、息の吹き込み方やリードのくわえ方によって
異なる高さの音が出るため、塩梅(えんばい、こぶしのようなもの)という
奏法があるほど。歌うような、表情豊かな音が魅力なのです

雅楽では、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)とあわせて三管と呼ばれ、
笙は天から差し込む光、龍笛は天と地の間を行き交う龍の声、
篳篥は地にある人々の声をそれぞれ表すといいます。
篳篥は1オクターブ少しと音域が狭いものの、音量が大きいため、
合奏では主に主旋律を担当しています。


さて、雅楽には欠かせないこの音色が、変わってしまうとしたら

篳篥の本管は竹製 ですが、リードはヨシでできています。
淀川河川敷にある鵜殿(うどの)のヨシは、サイズや質がリードに最適で
平安時代から使われていたとか。現在も、宮内庁楽部に納められています。
しかし、この広さ約75haのヨシ原が絶滅の危機にあるそうです。
原因は、ヨシ原を横断する新名神高速道路・八幡~高槻間の工事。
この事実を知っている人が、一体どれくらいいるのでしょう。

雅楽そのものは、民間への普及が進んで裾野が広がっているものの、
高度な技術の継承は難しくなっていると聞きます。
長い年月をかけて発展してきた民族音楽 そのものはもちろんですが、
楽器の素材にせよ、その制作技術にせよ
知らないうちに失われていた、ということのないようにしたいものです。


「SAVE THE 鵜殿ヨシ原~雅楽を未来へつなぐ~」プロジェクトでは、
新名神高速道路の建設計画見直しを求める請願署名を行っています。
ぜひ、ご参加ください

また、鵜殿ヨシ原研究所では、ヨシ原の観察会を実施しています。


itn Open!」編集・朝比奈のブログ 「tabi tabi on tour/たびたび オン・ツアー」へもどうぞ。
「itn Open!」の開設趣意はこちらです。

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