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    プン!

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2012/06/15(Fri)

バラの花の不思議、いまさら―3

バラについて前回「その歴史も、どんな花より古いといわれる」と
粗雑な物言いをしましたが、あの部分は、
西洋花卉(かき)園芸の歴史では、とことわるべきでした

それにしても、人類は、いつからバラの花を栽培するようになったのか。
となると、定説なんてありません。
ウニ、キノコ、スッポン、虫のたぐいを最初に食べた人は、よほど食通だったのか、
それともただの食いしん坊だったのかしら、とおもったりすることがあるように、
バラの花を最初に栽培したのは、どこのどんな人だったのか、
あれこれと想像をたくましゅうしてしまいます。

IMG_4750_convert_20120615171150.jpg
バルコニーのバラが、また咲きました

5677592717_2ec8790cdb kibara
昨年までは、このような
色・形でしたが……
Photo by T.Kiya

バラの花への興味から、楔形(くさびがた)文字による
神話文学『ギルガメシュ叙事詩』(矢島文夫訳、ちくま学芸文庫)に出会いました。
古代都市バビロン(現在のイラク中部)の遺跡で発掘されたこの叙事詩に、
バラについての最古の記述があると何かで読んだからです。ところが、
バラの話はなかなか出てきません

ついに最終章(第十一の書板)も終わり近くになって、ようやく、
<この草は〔   〕のようで(略)
そのとげが《バラ》のように〔お前の手をさ〕すだろう>

と、ただし、ここだけ1個所(〔 〕内は欠落および補足部分)。
何と、とげのある植物のたとえとして出ているだけです。気が抜けました。
けれども、このたった1行から、つまり、
紀元前3000年ごろまでさかのぼるこの古代都市では、
バラはすでに栽培され、めずらしくなかったということは考えられます。

ギル-2

*植物学者・中尾佐助は、古代バビロンの時代からバラは栽培化されていたと
述べています(『花と木の文化史』)。中尾佐助(1916‐1993)、1958年に日本人として
初めてブータンを単身踏査し、『秘境ブータン』(いまは岩波現代文庫で読めます)を書いた人です。

バラのことはともかく、『ギルガメシュ叙事詩』は、
ギルガメシュという半神半人を主人公にした英雄物語です。
英雄ふたりの格闘と友情、森の怪物との決闘、不死を求める冒険の旅、大洪水 など、
多くの神話に見られる物語を先取りし、
また当今さかんなファンタジー分野のはるかな祖型ともなっています。それにまた、
この物語が現代によみがえった経緯がすごい。
12枚の粘土書板に刻まれた楔形文字を、長期にわたって解読し、
欠損部分をさまざまな手法で推理して補い、叙事詩にまとめあげていった
各国の多数の学者たちの追究は、驚嘆に値するドラマ です。

『ギルガメシュ叙事詩』日本語訳者の矢島文夫(1928‐2006)は
アラビア語を主とする言語学者でしたが、この翻訳にあたって、
シュメール語、アッカド語(古バビロニア語・アッシリア語)、
またアッカド語を理解するためのヘブライ語およびセム語、そしてアラビア語、
さらに資料としたヒッタイト語版のヒッタイト語、
加えて原文解釈のうえで参照した英訳・独訳・仏訳などの各言語……と、
目のまわるような 多言語世界にどっぷりつかった事情や過程を同書で解説しています。

ギリシャ最大の島・クレタでは、
紀元前2000年ごろの、つまりギリシャ人渡来以前のミノア文明の遺跡から、
2輪のバラとおもわれる花を描いた壁画が出土しています。ただ、この壁画をめぐっては、
花がバラなのかどうか、バラならどの種か、諸説あって定まっていないようです。

つづく……


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