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2012/05/30(Wed)

バラの花の不思議、いまさら―2

の額ほどのバルコニーのバラの花が見ごろなので、
バラの話をもう少し。

先日、北原白秋の詩を引用したら、チェコ人の知人からメールが届きました。
簡素にして奥深い、忘れられない詩だ、象徴詩、いや、俳句みたい、と。
商社勤務の彼はなかなかのジャパノロジストで、
ひそかに川端康成の研究をしているようです。彼いわく、
プラハ生まれの詩人ライナー・マリア・リルケにも「人を酔わせる」バラの花の詩が
たくさんあると、その1篇を送信してくれました。

ところが、その詩はドイツ語で、オンラインの翻訳サービスでは
かなしいかなとても咀嚼(そしゃく)できません。すると、
スタッフのひとりが『リルケ詩集』(河出書房新社)を見つけてきたのです。
どうやら知人愛好の1篇“Die Rosenschale”は
「水盤のばら」と訳されているものらしい。そこでその1部を
生野幸吉の名訳で紹介すると……

21786330_561bef4ffasuiban.jpg
赤いけれど、水盤のバラです。
Photo by Clearly Ambiguous

<内部だけでできたもの、はなはだ奇異に繊細なもの、
そしてみずからの光にみちたもの、――ふちまで光にみちたもの>
<そしてまた、花の一つがまぶたのように開くと、
その下にはまぶたばかりが重なっており、
十重(とえ)の眠りを眠りながら、
ひとつの内部の視力を鈍(にぶ)らせねばならない風(ふう)に閉じていること。
そして何よりも、この花びらごしに/光が通らねばならないこと>
<見よ、恍惚(こうこつ)としてひらくあの白ばらを、
それが、貝がらのなかにまっすぐに立つヴィーナスのように、
大きな開かれた花びらのなかにあるのを>


ちょっと難解な(?)部分もあるものの、細密きわまるタッチで、
超現実的でありながら妙に官能的で、なまなましく迫ってくるものがあって、
なるほど「人を酔わせる」ようです。

リルケによるバラはいかにも「百花の女王」らしい。
だいたい、バラ科に属する植物は、世界中の高山から海岸まで分布しているといわれます。
いまおもいつくだけでも、梅、桃、桜はもちろん、イチゴ、サンザシ、
ナナカマド、小手毬(こでまり)、シモツケ、ナシなどなど多様多彩です。
その歴史も、どんな花より古いといわれると、リルケにならって、
あらためてバラの花にじっと見入ってしまいます。

4166222418_c7a1be2b83.jpg
「リルケの小道」
Photo by Mexx 6oo
リルケは1910~14年にかけてイタリアのドゥイーノ城に4度滞在し、
『ドゥイーノの悲歌』を著作。ドゥイーノ城は、1366年から16世紀まで
ハプスブルク家所有の城であった。
リルケがよく散策したというドゥイーノからシスティアーナまでの
トリエステ湾沿いの道2㎞が「リルケの小道」と呼ばれている。
春3~4月、木々の中には花盛りのアーモンドの木が点々と見られ、
日本の山桜のような風景となります。

5565250531_f568c6ce92almond.jpg
バラ科のアーモンドの花
Photo by mfortini

3868080419_2d68bcd199sakura.jpg
バラ科の花々
サクラ。Photo by eskedal

4671339350_94c87dea2e.jpg
イチゴ。Photo by Shinichi Haramizu


つづく……


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    猫 の額ほどのバルコニーのバラの花が見ごろなので、バラの話をもう少し。先日、北原白秋の詩を引用したら、チェコ人の知人からメールが届きました。簡素にして奥深い、忘れられない詩だ、象徴詩、いや、俳句みたい、と。商社勤務の彼はなかなかのジャパノロジストで、ひ?... ...

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