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    Touko Asahina/朝比奈桐子

    Author:Touko Asahina/朝比奈桐子
    A lifelong seeker of YOGA philosophy,
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    the meditation and HATHA YOGA,
    40 years experiences in teaching.
    YOGA哲学の探求者であり、
    瞑想とHATHA YOGAで構成される
    システムYOGAの開発者。
    指導歴40年。

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2011/10/26(Wed)

津軽塗前篇~塗っては砥ぎ

(漆器行脚シリーズの第2回です。第1回はこちら

津軽塗の取材も、驚きの連続でした。
まず塗師の言葉にびっくり。
「津軽塗はぁ、むかす(昔)津軽バカ塗りといわれたんだぁ。
これは、書かないでください」
えっ! はい、書きませんが、何を?
「バカ塗りはまずいから」
はぁ、でも何でバカ塗りといわれたのでしょう。
「だって、40~50回も塗っては砥ぎ、塗っては砥ぎだもの」
なぜ、そんなことをするのでしょうか。
「そりゃぁ、強くするためよ」

塗師は奥の部屋へ入り、箸を持って戻ってきました。
「この箸だが、毎日3回使っているが、何年になると思うかね」
津軽唐塗の箸は、わずかに先端の色がくすんでいるが、とてもきれい
そうですねぇ、津軽塗は強いんですよね、毎日3回、5年くらいでしょうか。

取材者は自分の○○○塗の箸を頭に浮かべ、大分おまけを付けて応えました。
取材者の箸は使い始めて2年、
自分としては大切に扱っており、食器乾燥機には入れない。
でも、先端はだいぶ剥げ、頭の方や持つ部分もすり減り始めていたのです。

「ははは、9年と、半年は越えてるな。
特に大事にしてるわけでない、ふだんの箸だから」
ハハーッ! 手に取ってまじまじ
3カ月前から使い始めた、といわれても納得しそうです。

2_akaage_C.jpg
32_nanako_C.jpg
Photo by 青森県漆器協同組合連合会


それでは、と仕事部屋に。
「下地だけで、木地磨きから始まって19工程。
下地漆を摺り込む木地固め、刻苧漆(こくそうるし)を2回付け、
これを鉋(かんな)と荒砥(あらと)で砥ぐ。
布を糊漆で貼る、地漆を付ける、また荒砥で砥ぐ(くくり地砥ぎ)。
地漆を付ける、これを荒砥で砥ぐ(地磨き)。
切粉地付け、細めの荒砥で砥ぐ(切粉地磨き)。
錆漆を付け、細めの金剛砥石で砥ぎ、また錆漆を付けて
赤砥、名倉砥で砥ぐ(錆砥ぎ)」

あぁ、ここでやっと塗っては砥ぎから解放されて
模様付けをしない裏面などに、中塗漆を塗るのです。
が、本日はこれまでとしましょう……


次回はいよいよ、あの津軽塗ならではの華やかな唐塗が、
この下地の上に展開していくのです。
あの、唐塗の工程はどのくらいでしょうか。
「完成まで29工程だな」
えっ! また塗っては砥ぎですか。
「そんだな」


続く……



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