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    Touko Asahina/朝比奈桐子

    Author:Touko Asahina/朝比奈桐子
    A lifelong seeker of YOGA philosophy,
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    the meditation and HATHA YOGA,
    40 years experiences in teaching.
    YOGA哲学の探求者であり、
    瞑想とHATHA YOGAで構成される
    システムYOGAの開発者。
    指導歴40年。

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2010/09/01(Wed)

ブドウのふるさと

夏から秋にかけて、“itn Open!”の編集部には、時折ブドウが届きます。
先日もみごとな巨峰をいただきました。

●IMG_3614

巨峰(品種名:石原センテニアル)は、
民間のブドウ研究者でありフランス農芸学士院の会員でもあった、
大井上康(おおいのうえやすし)氏が作出した銘柄です。
高温多湿な日本でも、ヨーロッパのようなブドウが栽培できないかと研究。
岡山県産の「石原早生(いしはらわせ)」と
オーストラリア産で世界一粒が大きいといわれた「センテニアル」とをかけあわせ、
1942年に誕生しました。

しかし巨峰が「ブドウの王様」と呼ばれるまでの道のりは、苦難の連続。
船便での苗木の輸入に始まり、かけ合わせの苦労、
ようやく実をつけたと思ったら、折からの戦争で果物が贅沢品とみなされ
軍に木を没収されてしまいます。
栽培が難しかったこともあり、戦後もなかなか普及せず……。
やがて栽培技術の確立や生産者のPR活動によって、今では人気品種になりました。

現在栽培されているブドウの品種は、主にヨーロッパ系 と北アメリカ系に大別。
巨峰も母親の「石原早生」はヨーロッパ系と北アメリカ系のハーフ、
父親の「センテニアル」はヨーロッパ系です。

そもそもヨーロッパ系のブドウは、原産地が中央アジア。
乾燥地出身のためか病害虫や湿気に弱く、
日本での栽培に適さない面がありました。
大井上氏の苦労には、そんな理由もあったのです。

日本で最も古い栽培用ブドウとされる甲州ぶどうもヨーロッパ系のブドウで、
原産地はコーカサス地方(現在、ロシア の北カフカース連邦管区、
アゼルバイジャン、アルメニア、グルジア に相当する地域)。
シルクロードを経由して、中国 から運ばれたといわれます。

中国へは、BC129年に西域に派遣された張騫(ちょうけん)が、
現在のウズベキスタン周辺から
ブドウの種やワインの醸造技術を持ち帰ったとか。
シルクロードを旅した玄奘の『大唐西域記』の中にも、
ブドウに関する記述が見られます。

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Photo by Rafa


ブドウの故郷、コーカサス地方やウズベキスタンなど昔のシルクロード沿線の国々、
中国、ロシアなども含めたユーラシア地域については、
itn Open!”No.4から、全4回の予定でスタートする、
Special Report「ユーラシア胎動」で今の姿を伝えていきます



itn Open!」編集・朝比奈のブログ 「tabi tabi on tour/たびたび オン・ツアー」へもどうぞ。
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