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    Touko Asahina/朝比奈桐子

    Author:Touko Asahina/朝比奈桐子
    A lifelong seeker of YOGA philosophy,
    The ultimate system-builder of
    the meditation and HATHA YOGA,
    40 years experiences in teaching.
    YOGA哲学の探求者であり、
    瞑想とHATHA YOGAで構成される
    システムYOGAの開発者。
    指導歴40年。

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2018/10/10(Wed)

【Advanced Class TEXT-95】美しいアタマの作り方

これはアタマの中身の話、つまり脳内のNEURONネットワークの話である。
頭の中が見えるわけではないから、“美しい”とは、どういうこと?

2年前の秋だったか、「ああ、とてもキレイですねぇ」と言われたことがある。
「どれどれ」と、モニター画面を覗きこむと、
「ここ、チョコチョコと白いもやもやがあるけど、こんなのは……」と脳神経科の医師。
「コレ、ひょっとしてアミロイドβ?」
「まあ、そんなものです。しかし、年齢からすればキレイですよ、かなり」
間違っても、アタマの前面はキレイなんて言われたことがないから、ウレシイけれど、
ちょっとヘンな気分だ。が、よーく考えてみると、内面の美しさの方が、価値が高い?
だって、化粧ができないのだから、バカシようがないのだ。

“内面の美しさ”なんて、とてもワカリニクイことを、一般にはよく言う。
しかし、この「内面」とは、どこを指すのだろうか?
なんとなく「心の内」という言葉が浮かんだが、「心」の在り処といえば、
ハート? 心臓ではなく、やっぱり「脳」ではないか? と思う。
すると「脳内の美しさ」ということになるが、あのシワシワ・ブヨブヨのどこが?
すると心? Oh! つまり脳の働き方、作動システムあたりが該当する?

とにかく美しい! 文章、語り、である。
脳内で思い、考え、情報を洗練させ、紡ぎ、丁寧に織り上げていく。
読書は、いわばショーバイのうちで多量に消化しているが、
こんなに美しい文章、語り、に出会ったのは、初めて。おそらく、最後かも知れない。
毎晩ちびちびと、立ち止まり、後戻りしながら、丁寧に読み進めていく。
恥じらいながらたゆたい、控え目な、しかし芯の強い言葉たちがしっかりと、
織り上げられていく。磨き上げられた透明な、きらきらした言葉と糸・そのつらなり。
こんなにも美しい世界が、あるものなのか!
この美しさは、語り手と書き手の、脳の働き方の美しさに他ならない。

W.ハイゼンベルクが「私の生涯の偉大な出会いと対話」という、
ヴォルフガング・パウリとの対話記録『部分と全体』(みすず書房)である。

bubun.jpg

若い2人の理論物理学者は、山野や湖畔を歩きながら、時には湖で泳ぎ、
湖畔に張ったテントの中で、語り合い続ける。
ヒトの脳から紡ぎ出される言葉の織物の美しさを透して、
眼前には、透明な、水晶宮さながらの世界が立ち現われる。
洗練され、磨き上げられ、一分の揺るぎもなく組み上げられ、天空を目指して
延々と続く大聖堂の建築のような対話。
微風が通り抜け、水晶が震えて透明な音階を積み上げ、
バイオリンとピアノが朗らかに歌う……対話とは、こんなに美しいものなのか!

詩歌・物語……などには決してない、ヒトの「心や考えの表現」では決してない、
透明な意識のつらなりである。なんと美しい宝物だろう!
この美しさを、丁寧に大切に、そっと、わたしの脳へ写し入れていきたい。


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