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    Touko Asahina/朝比奈桐子

    Author:Touko Asahina/朝比奈桐子
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    40 years experiences in teaching.
    YOGA哲学の探求者であり、
    瞑想とHATHA YOGAで構成される
    システムYOGAの開発者。
    指導歴40年。

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2012/04/05(Thu)

春慶塗に映る日本の伝統工芸

前に飛騨春慶塗についてご紹介しましたが(こちらをご覧ください)、
日本三大春慶塗 といえば、
その岐阜県の飛騨春慶と、秋田県の能代春慶、茨城県の粟野春慶。
ところが2010年の3月に、
能代春慶の唯一の伝承者、石岡庄寿郎氏が亡くなって
能代春慶は途絶えてしまった。
能代市役所では「一子相伝の技術ですから、製品在庫がなくなれば終わりです」と
いともあっさりしています。

代々一人にしか秘法を伝えないという「一子相伝」といっても、
技術のポイントを文書などで残しておくことが必要ではないでしょうか
それぞれ事情があるので立ち入ったことは伺えませんが、
自治体のなかには、日本の伝統工芸技術を保存する必要があると考え、
制作状況をDVD画像などで保存し
後継者の養成を積極的に行っているところも少なくありません。

春慶塗には紅春慶と黄春慶があり、
能代春慶には黄春慶の独特の技術があったのだそうで、
とても残念なことです

P1010001_convert_20120330162013.jpg
Photo by 能代市観光振興課

伝統技術が途絶えてしまうことには、消費者の責任もあります。
1970年代ごろから、安くて手軽に扱えて便利と、
多くの消費者がプラスチックのお盆を使い、春慶塗のお盆を忘れてきました。
プラスチック・トレイで育った子供たちは、
乱雑に扱って汚くなったものをゴミとして廃棄。
その子供たちが大人になって子育てをするころまでに、
プラスチック・トレイは何個、捨てられているでしょうか

今、編集人の手元にある春慶塗(飛騨春慶)のお盆は
いただきものですが、35年以上も大切に使われ、
少なからざる人々に、自慢方々その良さをPRされています。
もちろん、その美しさにひかれて購入した人も多々あります。


先日、「クールジャパン 日本の技」という特集を家族旅行ムックで企画し、
伝統工芸の現場見学と制作体験の記事を掲載しました。
親子で、日本の伝統工芸に触れて理解し、
制作体験をとおして、後継者への興味を抱いていただこうと。
品物や、それらのもとを育てる自然との
よりよい共存関係を知るいい機会になれば、と願っています。

フランス などでは、伝統産業が元気に存続できるような町づくりをしており、
伝統工芸はけして特別のものではありません。
「一子相伝」とか「伝統工芸士の認定」など、
暮らしと別の枠組みで特別扱いしている日本のあり方に
違和感を覚えてしまうのですが、いかが。



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