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    プン!

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2012/04/05(Thu)

春慶塗に映る日本の伝統工芸

前に飛騨春慶塗についてご紹介しましたが(こちらをご覧ください)、
日本三大春慶塗 といえば、
その岐阜県の飛騨春慶と、秋田県の能代春慶、茨城県の粟野春慶。
ところが2010年の3月に、
能代春慶の唯一の伝承者、石岡庄寿郎氏が亡くなって
能代春慶は途絶えてしまった。
能代市役所では「一子相伝の技術ですから、製品在庫がなくなれば終わりです」と
いともあっさりしています。

代々一人にしか秘法を伝えないという「一子相伝」といっても、
技術のポイントを文書などで残しておくことが必要ではないでしょうか
それぞれ事情があるので立ち入ったことは伺えませんが、
自治体のなかには、日本の伝統工芸技術を保存する必要があると考え、
制作状況をDVD画像などで保存し
後継者の養成を積極的に行っているところも少なくありません。

春慶塗には紅春慶と黄春慶があり、
能代春慶には黄春慶の独特の技術があったのだそうで、
とても残念なことです

P1010001_convert_20120330162013.jpg
Photo by 能代市観光振興課

伝統技術が途絶えてしまうことには、消費者の責任もあります。
1970年代ごろから、安くて手軽に扱えて便利と、
多くの消費者がプラスチックのお盆を使い、春慶塗のお盆を忘れてきました。
プラスチック・トレイで育った子供たちは、
乱雑に扱って汚くなったものをゴミとして廃棄。
その子供たちが大人になって子育てをするころまでに、
プラスチック・トレイは何個、捨てられているでしょうか

今、編集人の手元にある春慶塗(飛騨春慶)のお盆は
いただきものですが、35年以上も大切に使われ、
少なからざる人々に、自慢方々その良さをPRされています。
もちろん、その美しさにひかれて購入した人も多々あります。


先日、「クールジャパン 日本の技」という特集を家族旅行ムックで企画し、
伝統工芸の現場見学と制作体験の記事を掲載しました。
親子で、日本の伝統工芸に触れて理解し、
制作体験をとおして、後継者への興味を抱いていただこうと。
品物や、それらのもとを育てる自然との
よりよい共存関係を知るいい機会になれば、と願っています。

フランス などでは、伝統産業が元気に存続できるような町づくりをしており、
伝統工芸はけして特別のものではありません。
「一子相伝」とか「伝統工芸士の認定」など、
暮らしと別の枠組みで特別扱いしている日本のあり方に
違和感を覚えてしまうのですが、いかが。



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2011/11/30(Wed)

藍染めはインドから日本へ

東京・六本木ヒルズの裾にある麻布十番商店街。
(“itn Open!”No.1で紹介しています)
          
069-2.jpg

商店街の中心となるパティオ十番のそばに、
Blue&Whiteという藍彩品を売る店があります。
民芸色の豊かな店内には、外国人も意識した品々が並び、
流暢な日本語を話す女主人は米国人 で日本好き、
Japan Blueへのほれ込みようが伝わってきます。

IMG_4457-2.jpg


かつて、パリ・オートクチュール協会長のD・ゴランが
「ヨーロッパでは残念ながら藍染めはほろびてしまって、いまはない」と、
藍(Japan Blue)への思いを
『染織のこころ』(時事通信社)の著者・中島孝氏に語ったそうです。


世界的に知られているインド藍、Indigo(インディゴ)を
ご覧になったことはあるでしょうか。

5669605392_abb72f3661.jpg
Indigofera, Photo by peganum

初めてインディゴを見たとき、私はびっくり してしまいました。
それまで、藍といえば日本の多くの藍染家たちが使う
藍の葉っぱしか知らなかったからです。
これは「蓼藍」(たであい)と呼ばれ、タデ科の1年草で、中国原産らしい。
ところがインディゴはマメ科の多年草で、日本の小笠原にも自生しているそうです。

調べてみると、本州の山地に自生する「山藍」はトウダイグサ科、
沖縄の「琉球藍」はキツネノマゴ科という具合。
脳味噌がぐちゃぐちゃになってしまった私、「ひょっとして、
“藍”という言葉は“色”と“染料”を意味するのではないか」と考えました。

そこでベニバナ(紅花)を調べてみると、なんと
紅花のことを古代には「呉藍」(くれあい→くれない)と呼んでいたそうです。
ベニバナはキク科ベニバナ属の一年草、または越年草。
「呉藍」のモトがキク科の植物ということは、
「藍」のモトがマメ科であろうとキツネノマゴ科であろうと驚くには当たりません。
同じような工程で染液を作り、
藍色に染め上がる植物なら○○科・△△属であろうと「××藍」なのです。

そういえば、藍染家は「藍草」という言葉を用いていました!
「藍」色に染め上げる「草」なら、
マメ もキツネ もトウダイも「藍草」というわけです。

DSC03927-2.jpg
藍草(タデ科)


さて、奈良時代から伝わり、日本最古と考えられている
正藍染め(冷藍染めともいいます)については……改めてご紹介しましょう。

続く……



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2011/10/28(Fri)

津軽塗後篇~唐塗の不思議模様

津軽塗前篇の続きです)

下地だけで19工程という津軽塗。
華麗でキュートな代表作、「輸出量も一番なんです」といわれる
「唐塗」の漆模様はどのように作られるか。
  
16_roage_C.jpg
Photo by 青森県漆器協同組合連合会


藤野興蔵さんのアトリエで見学した29工程です……


藤野さんは、赤漆を塗ったお膳を前に、何かを調合しています。
「黒色漆に、卵白をまぜているんですよ」
えっ! 卵の白身がなぜ必要なんですか。
「唐塗は基礎模様となる肉厚の斑点模様を付けることからスタートしますが、
普通の漆を盛り上げると外側だけ乾いて中の方がぐちゃぐちゃ。
これでは後の砥ぎができないから、中までカチカチに乾かないといけない。
それでタンパク質を入れるわけです」
なるほど! この卵白の入ったのが……
「絞漆(しぼうるし)です。これで仕掛けをする、
チョンチョンと黒い模様を置いていくわけです」

その上から「これは黄色にしましたが」色漆を全面に塗る「塗掛です」
塗掛の上に、彩漆を散らすのが彩色(さいしき)。
「赤と緑を市松模様に置いていきます。できあがると、
市松になってることがよくわからない、そこがミソです」

次はこの上から透き漆(素黒目漆/すぐろめうるし)を塗る。
「砥ぎ出したとき、色と色の間にほんのちょっと透明の筋が入る、
色の重なりに、奥行きが出るんですよ」
これを乾燥してから妻塗り工程だが、その前に湿度 のある室へ入れる。

「湿気のある室に入れることで乾燥する漆の性質を利用します。
完全に乾く直前に取り出して、
脱脂綿に錫粉を含ませてポンポンと表面におくと、薄くきれいに付くんです」
次は上げ塗り。地色となる色漆を塗り、
模様の盛り上がった部分と平らになるようにする。
地上げのようなものですね。

ここからは、津軽塗の真骨頂、砥いでは塗り、砥いでは塗り の始まりだ。
荒砥ぎ、中押砥ぎ、仕上げ押し砥ぎ。
1回目の扱き塗り(こきぬり)は、上げ塗りに使った漆をヘラでこくように塗る。
扱き砥ぎ、2回目の扱き塗り。後は仕上げ砥ぎ。
摺り漆で固めて、研磨用の木炭で平らに砥ぐ。炭はぎといいます。
あぁ、もうだめです!
「もうひと頑張りです」

……次はなんと『千遍下』というのですから、千遍も摺り込むのでしょうか。
「はい、漆の吸い込みが止まるまで、摺り漆を摺るんです」
お次は千遍こぐり。「こぐる」って何でしょう?
「磨くことですよ。ここでは油砥の粉で細かい傷をとるんです」
はぁ、まだ続きますか。
「はい、摺漆工程。生漆を擦り込み、拭ききる。
綿に漆を付けて摺り込み、和紙できれいに拭き取る」
すごい! きれいに光ってきましたね。これで完了?

「いえいえ、もっと光らせますよ。1回目の艶付。チタン粉とかコンパウンドで。
その次は生漆を擦り込む、摺漆工程」
次は2回目の艶付ですか? だいたい2回ずつやってきましたから。
そして、また、摺漆工程とか。
「そのとおりです。いよいよ最終の仕上げ艶」
チタン粉とコンパウンドですね。
もうぴかぴか で、顔が映りますね。
なんと、美しい模様なんでしょう!

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2011/10/26(Wed)

津軽塗前篇~塗っては砥ぎ

(漆器行脚シリーズの第2回です。第1回はこちら

津軽塗の取材も、驚きの連続でした。
まず塗師の言葉にびっくり。
「津軽塗はぁ、むかす(昔)津軽バカ塗りといわれたんだぁ。
これは、書かないでください」
えっ! はい、書きませんが、何を?
「バカ塗りはまずいから」
はぁ、でも何でバカ塗りといわれたのでしょう。
「だって、40~50回も塗っては砥ぎ、塗っては砥ぎだもの」
なぜ、そんなことをするのでしょうか。
「そりゃぁ、強くするためよ」

塗師は奥の部屋へ入り、箸を持って戻ってきました。
「この箸だが、毎日3回使っているが、何年になると思うかね」
津軽唐塗の箸は、わずかに先端の色がくすんでいるが、とてもきれい
そうですねぇ、津軽塗は強いんですよね、毎日3回、5年くらいでしょうか。

取材者は自分の○○○塗の箸を頭に浮かべ、大分おまけを付けて応えました。
取材者の箸は使い始めて2年、
自分としては大切に扱っており、食器乾燥機には入れない。
でも、先端はだいぶ剥げ、頭の方や持つ部分もすり減り始めていたのです。

「ははは、9年と、半年は越えてるな。
特に大事にしてるわけでない、ふだんの箸だから」
ハハーッ! 手に取ってまじまじ
3カ月前から使い始めた、といわれても納得しそうです。

2_akaage_C.jpg
32_nanako_C.jpg
Photo by 青森県漆器協同組合連合会


それでは、と仕事部屋に。
「下地だけで、木地磨きから始まって19工程。
下地漆を摺り込む木地固め、刻苧漆(こくそうるし)を2回付け、
これを鉋(かんな)と荒砥(あらと)で砥ぐ。
布を糊漆で貼る、地漆を付ける、また荒砥で砥ぐ(くくり地砥ぎ)。
地漆を付ける、これを荒砥で砥ぐ(地磨き)。
切粉地付け、細めの荒砥で砥ぐ(切粉地磨き)。
錆漆を付け、細めの金剛砥石で砥ぎ、また錆漆を付けて
赤砥、名倉砥で砥ぐ(錆砥ぎ)」

あぁ、ここでやっと塗っては砥ぎから解放されて
模様付けをしない裏面などに、中塗漆を塗るのです。
が、本日はこれまでとしましょう……


次回はいよいよ、あの津軽塗ならではの華やかな唐塗が、
この下地の上に展開していくのです。
あの、唐塗の工程はどのくらいでしょうか。
「完成まで29工程だな」
えっ! また塗っては砥ぎですか。
「そんだな」


続く……



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2011/09/22(Thu)

飛騨高山の春慶塗-2

飛騨高山の春慶塗-1の続きです)

“乾燥”室ですから
高温の乾いた微風が渡る部屋かと思えば、
「温度は25~26℃くらい。夏場の気温が30℃なんていう時には、
水をまいて温度を調節します。湿度は60%くらい」
そ、そんな!
低温蒸し風呂みたいな中で乾くんでしょうか。
「乾かすのではなく、漆の場合は硬化させるんです。
どろりとしたのが固まる」

そこで現代の塗師は、化学的に説明。
「生漆(採取した漆を濾過したもの)は、
ラッカーゼという酵素を持っています。これが触媒となって、
空気中の水蒸気が持つ酸素と重合して酸化することで、漆は硬化する。
これを酵素酸化というのですがね」
なるほど! 水蒸気、つまり湿度 が必要ということですね。

「高温 にも強いですよ。
金属に塗って百数十度まで加熱して焼き付けますから」
ああ! デュポンのライターに黒漆・金縁というのがあって、
金属に塗られていましたが……。
「あれは焼き付けです」

「だいたい漆の産地には高温・多湿のところが多い。
中国 南部、台湾、ベトナム、タイ、ミャンマー ……、
産地によって主成分が違うんですよ。
日本の固有種もある」
次から次へと、話は尽きません。

「興味があったら、何時間でも話してあげますよ。
とにかく漆は、工芸の奥が深く、
広大な地域で、縄文時代から9000年の利用史をもつものだからねぇ」


この日以来、カメラマンと2人、漆器のトリコになってしまい、
漆器行脚が始まったのであります……


春慶塗については、“itn Open!”No.7の
「飛騨高山春慶会館」のご紹介文をお読みいただくことにしましょう。

100-1春慶会館イメージ
Photo by Hida Takayama Shunkei Hall



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