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    Touko Asahina/朝比奈桐子

    Author:Touko Asahina/朝比奈桐子
    A lifelong seeker of YOGA philosophy,
    The ultimate system-builder of
    the meditation and HATHA YOGA,
    40 years experiences in teaching.
    YOGA哲学の探求者であり、
    瞑想とHATHA YOGAで構成される
    システムYOGAの開発者。
    指導歴40年。

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2013/05/29(Wed)

インドの地で守る、チベット芸術

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こちらは、先日開催されたチベットフェスティバルで
スタッフ が挑戦した「マンダラ塗り絵」。
気に入ったマンダラを選び、好きな色で、思うままに塗る。
そうすると、心身の状態が如実に表れるのだとか。真偽のほどはさておき
極彩色でなければマンダラに見えない、という発見がありました……。

なぜ「マンダラ塗り絵」なのか
それは、今回のイベントの目玉のひとつが
チベット僧侶による「砂曼荼羅」の制作だったからです。


チベットフェスティバルが開かれたのは、GW中の大本山 護国寺です。
仁王門をくぐると、そこは「チベットキッチン」。僧院料理のテントゥク(すいとん)や
ハレの日に食べられるモモ(蒸し餃子)、カプセ(揚げ菓子)、バター茶……。
横目に見ながら、まずは桂昌殿へ。「夏の離宮ノルブリンカ」と題して
仏教美術展をはじめ、民族衣装や雑貨、インテリア、書籍の販売が行われています。

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「ノルブリンカ」はチベットのラサにあり、ダライ・ラマ法王が夏を過ごす離宮のこと。
法王の亡命先である北インドに開設された「ノルブリンカ・インスティテュート」は、
チベット文化の維持・保存・継承に取り組んでおり、
タンカ(仏画)や彫像制作に携わる芸術家たちのコミュニティーとなっています。

仏教美術展では、そのタンカが数多く展示されていましたが、
何と言っても目を引いたのが、「砂曼荼羅」の制作風景です。

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Photo by www.sophistry.fm
※撮影禁止だったので、画像はイメージです

こ、細かい……!
チャクプと呼ばれる金属の筒に着色した砂を入れ、金属の棒でこすりながら
少しずつ砂を落とし、少しずつ描いていきます。
砂は石英質の石をすりつぶしたもので、アクリル系の絵の具で着色。
(もともとはルビーなど、色のある石をすりつぶして使用したそうです!)

チベット仏教では、何らかの発願がされ
その成就を願って行われる儀式の中で、「砂曼荼羅」が作成されます。
今回は世界平和と、東日本大震災の追悼・東北の復興のために制作されました。

実は本堂でも2つが同時に制作されていたのですが、
桂昌殿では観覧台が組み上げられ、僧侶の手許までじっくり見ることができました。
通常、「砂曼荼羅」は完成後に崩され、砂は川に流されます。
この行為は「すべては無常である」という仏教の教えを表しているのだとか。
砂の一粒一粒に仏が宿るとされ、今回は特別に、希望者に配布されたということです。


今年のチベットフェスティバルの来場者は、何と10万人超!
本堂前には、夜に行われるチャム(仮面舞踏)公演の舞台が整っていましたが
6晩にわたって、多くの人が鑑賞されたことでしょう。

「砂曼荼羅」や、チャム公演を行ったチベット僧侶24人は、
タシルンポ寺から招かれました。中央チベットの四大寺のひとつであり、
亡命寺は南インドのカルナタ州に再建されています。

スタッフが護国寺をあとにする間際、「ステージリンカ」では
チベットの歌 と伝統楽器・ダムニェンの披露が始まりました。
新緑の境内に、美しい歌声が響きます。しかしチベットの歌姫・パッサン・ドルマは
インドで生まれ育ち、現在はニューヨーク在住だということです。

●DSC00259-2

「標高4000mのヒマラヤ山麓で花開いたチベット仏教芸術と
心豊かなチベット人の暮らしを体験する」
とは、パンフレットにあった言葉です。
たしかに、チベットのすばらしい芸術と文化にふれることができましたが
同時に、チベットの現状を知らなければ、と強く感じた1日でした。


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2012/02/17(Fri)

酒を運ぶ虎

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編集部スタッフのデスクを護る「虎卣(こゆう)」。

西周時代の青銅器(のフィギュア)です。
卣とは酒を入れる容器のこと。
酒のにおいで神様・ご先祖様を呼びよせたようで、
虎卣は神獣である虎の形をした、祀りの器なのです。

itn Open!”No.2でご紹介した泉屋博古館の収蔵品ですが、
現在、東京・六本木にある泉屋博古館 分館で開催中の
「神秘のデザイン―中国青銅芸術の粋」で見ることができます。


(最近、売れ行きのいい“itn Open!”No.2です。虎卣のパワーでしょうか)
 
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美術館関係のガイド制作中にその存在を知り、
写真やフィギュアを眺めてその愛を育んできたスタッフ
先日、ようやく対面を果たしました。


おぉぉ……
美しい……


高さ35.7cm、重さ5.09kg、
酒を運ぶ器ですから、家にだって持ち帰れますね。(持ち帰りたい!)

虎が大きく口を開けた状態で、人間を抱きかかえています。
頭上には鹿が立っていて、これが器のふたのつまみ部分。
体の背面や側面には、龍型文様や饕餮文(とうてつもん、怪獣の顔面のような文様)、
そしてこれでもかこれでもかというほどの渦巻き……
「祀りの器=実用性を無視した造形」という、展覧会の説明書きそのものです。

展示室に並ぶ青銅器を見ていると、文様の細かさには舌を巻くしかありません。
さらに厚さ2~3mm程度という薄さにも驚きますが、
これがすべて鋳造だというからさらにビックリです
鋳型には黄砂が用いられているそうですが、
現在では復元できないほど、高度な技術だとか。

今から3000年以上も前に作られたものですが、
技術というのはどれだけ発達しようとも
伝わらなければそこで終わってしまうものなのですね……。


ちなみに、フィギュアは一時生産中止になっていましたが、
分館の開館10周年を記念して復刻販売されています。
スタッフのものは中国製ですが、現在は日本製だそうで……。

ご興味のある方、展覧会は2月26日までですのでお急ぎください

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2011/11/22(Tue)

オクラはアフリカの風邪薬

「大根あめ」が喉の痛みに効くということで、
思い出しました! アフリカの風邪薬です。

ロマンチックな淡い黄色の大輪、花芯部のエンジ色も魅力的な、
オクラの花が群生する風景を見たことがありますか。
それは幻想的という言葉がぴったりの風情です。
このアオイ科の植物・オクラの原産地は、アフリカです。

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Photo by saiberiac

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Photo by faul

アフリカではオクラのサヤ(種の部分)を生食したり、煮て食べたりします。
ここまでは日本と同じですが、
アフリカの人々は、これを風邪薬として大切に利用しているのです。
近年、日本でも免疫力を高める 食品として、オクラが脚光を浴びています。
あのサヤに入った白い種のネバネバが効くということです。
アフリカの人々は、「免疫力?」てなもんですが、
「オクラは、ずっと昔からよく効く風邪薬なんだ」といいます。

そこで、試してみましょう!
オクラを数袋買ってきて、袋(通常は網袋)のまま洗います。
水を切って、風通しのよい所に吊るし、日光 を当てて乾燥し、保存しておきます。
喉がヘンだ、鼻水が出る、ちょっと風邪っぽい、などと感じた時、
乾燥したオクラ2~3袋分を土瓶(なければホウロウの小鍋)に入れて、
適当に水を入れ、ちょろ火でコトコト煮出します。つまり煎じるのです。
適当な色と濃さになったら火を止め、さましてから飲みます。

とてもよく効きます
なにしろ免疫強化物質が濃縮されているわけですから。
水の量、火加減、煮出す時間などは、
何度かご自身で実験しながら「こんなもんでしょう」と、到達してください。

エチオピアのコーヒー道(詳細はこちら)のとき、
エチオピア女性は、何度も何度も味見をして決めていたのを思い出します。
○○グラムの乾燥オクラ、○○リットルの水、○○時間の煮出しなんて、
アフリカでは考えません。火力も違えば、土器の質も違いますから。

お宅の都合で実験を繰り返し、「効いたみたい」から「これ、間違いなし」まで、
研究してみてください。
私の場合は舌に感じる味が「うん、これ効きそう」というところで、
実際、とてもよく効きます

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Photo by sleepyneko



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2011/09/16(Fri)

プレプレとンチャク

ここのところ、何かとアフリカ色の強い“itn Open!”。
だから、というわけでもないのですが
スタッフは先日、多摩美術大学美術館で開催中の
「SOUL@AFRICA」を観に行きました。

紹介されているのは「フリーダ・コレクション」。
アフリカ文化研究家として知られる故白石顕二氏が
フィールドワークのなかで収集した作品・資料群です。

会場内は
伝統的造形に見る現代性(立体編)
伝統的造形に見る現代性(テキスタイルと装身具編)
伝統から発展した現代アートの世界
の3パートで構成されていました。


さっそくですが、スタッフが家に飾りたい作品No.1 を発表しましょう。
それは……やはり……
プレプレ面(ナイジェリア連邦共和国、バウレ族)
太陽 を象徴しているという丸い顔に2本の角、四角い口が特徴です。

バウレ族の儀礼や祭りのなかで行われる仮面ダンス「ゴリ」には、
プレプレ、ゴリゴナン、パンプレ、パンと呼ばれる4種の仮面が登場。
これらは家族を構成し、プレプレ面は少年少女を表すそうで
愛らしくてユニークな造形をしているのですが……。
バウレ族の仮面に見られるやわらかなライン、静かな表情は
モディリアーニの作品に大きな影響を与えたといわれています。


ほかにも、祭礼の際に身に着けられた
ンチャク(コンゴ民主共和国、クバ王国、ブジョング族)。
アップリケのデザインは、
アフリカン・アートより西洋美術を見慣れた目を通してみれば
まさにパウル・クレーの世界です

ピカソやマティス、クレーら、ヨーロッパの芸術家たちは
アフリカのプリミティブアートに刺激を受け、すばらしい作品を残しています。
が、ヨーロッパ人のアフリカ進出、という歴史を考えずにはいられません……。


実物をじっくり鑑賞したくなった皆さま、
この展覧会は9月19日(月)までですので
お急ぎください

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Photo by ellenm1

※写真はイメージです


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2011/08/09(Tue)

インジェラ

先日、tabi tabi on tourで編集人・朝比奈が
エチオピアのコーヒー・セレモニーについて書きましたが(詳細はこちら)、
Open!なブログでは、当日のランチに同行したスタッフ
エチオピアの主食・インジェラをご紹介。

 

レジデンスの玄関を入った時から、スパイスのいい香りがしていました。
「エチオピア式に手で食べましょう。いいですね?」と大使。
インド式カレーを想像しながら手を洗い、ダイニングへ向かうと……。

それは、くるくるーっと丸められた状態で
バスケットに山盛りになっていました。

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Photo by Edsel L

インジェラです。

見た目は……ねずみ色で、ぶ厚いクレープのよう。
表面にプツプツと気泡があります。
イネ科の穀物・テフの粉に水を加えて発酵させ、焼いたものだそう。
気泡は発酵によるものなんですね。

大使が食べ方を教えてくださいました。
お皿の上にインジェラを広げ、ワットと呼ばれる辛いシチューをのせ、
ちぎったインジェラでワットを包んで食べる、と。
ふむふむ。
口に入れると、インジェラはもちもちーっと弾力があり、少し酸味があります。
それが辛いワットとよく合います

ちなみに、ワットは肉や野菜を唐辛子ベースの調味料で煮込んだもの。
(日本人にとっては、カレーです)
もてなしに欠かせないという、鶏肉 を使った「ドロワット」をはじめ、
マトンやトウモロコシのワットが所狭しと! テーブルの上に並んでいました。
バリエーションは40~50種類あるとか。

 

インジェラの原料となるテフは非常に小粒の穀物で、
その名の由来はアムハラ語の「見失う」。
鉄分が豊富で、小麦と違ってグルテン分はゼロ。
小麦粉アレルギーの人が使う場合もあるそうです。

テフは育成に手間がかかるうえに収穫量が少なく、
食糧問題のひとつにもなっています。が、エチオピア人は3食インジェラ
「主食は米」と言いつつ、朝はパン、昼はパスタ……を食べたりする
日本人とは大違いですね。


エチオピアの観光情報は“itn Open!”No.7に掲載予定。
どうぞ楽しみにお待ちください



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